カブト岬(みさき)（兜(かぶと)岩(いわ)）

　ドラマや映画(えいが)でも有名(ゆうめい)な源義経(みなもとのよしつね)の残し(のこし)た兜(かぶと)が姿(すがた)を変え(かえ)て岩(いわ)になったという伝説(でんせつ)が残る(のこる)カブト岬(みさき)は、ダイナミックな海岸(かいがん)線(せん)が続き(つづき)、後志(しりべ)十(じゅう)景(けい)の一つ(ひとつ)にも選ば(えらば)れたほどの絶景(ぜっけい)です。また、カブト岬(みさき)下(か)の千畳敷(せんじょうじき)周辺(しゅうへん)は北海道(ほっかいどう)有数(ゆうすう)の磯(いそ)釣り(づり)ポイントで、多く(おおく)の釣り(つり)人(じん)が訪れ(おとずれ)ます。。

　カブト岬(みさき)には義経(よしつね)伝説(でんせつ)やアイヌ伝説(でんせつ)などが語り継が(かたりつが)れており、カムイシレパ（神(かみ)の岬(みさき)）と呼ば(よば)れ、神聖(しんせい)なるところとされています。 

兜(かぶと)岩(いわ)・カブト岬(みさき)の伝説(でんせつ)

　その昔(むかし)、アイヌの乙女(おとめ)が自分(じぶん)の命(いのち)の次に(つぎに)大切(たいせつ)にしていたという秘蔵(ひぞう)の金(きん)の兜(かぶと)を洞窟(どうくつ)に隠し(かくし)、誰(だれ)にもそのことを告げ(つげ)ずに亡くなっ(なくなっ)てしまい、いつしかその兜(かぶと)が岩(いわ)に姿(すがた)を変え(かえ)て現れ(あらわれ)たのである。…という言い伝え(いいつたえ)があります。 

　また、その昔(むかし)、白髪(はくはつ)の年老い(としおい)た村長(そんちょう)（むらおさ）が男性(だんせい)的(てき)なカブト岬(みさき)に金(きん)の舟(ふね)を、女性(じょせい)的(てき)な茂岩(もいわ)の弁天島(べんてんじま)に銀(ぎん)の船(ふね)をそっと人知れず(ひとしれず)奉り(たてまつり)、アイヌ民族(みんぞく)の幸福(こうふく)を願っ(ねがっ)たと言い伝え(いいつたえ)られています。 

　その他(そのた)、義経(よしつね)が残し(のこし)ていった兜(かぶと)が岩(いわ)になったのだともいわれています。